甘く優しく、香る恋。
自販機でパックのいちごオレを買って、ストローを差して飲もうとしてると、廊下の向こうから瑞樹先輩達が歩いてきた。
バスケ部に入ってるのは、背が高い人が多いからオーラがある。
「好きなだな、それ。」
いつも飲んでるから、笑われた。
瑞樹先輩はバスケ部の人達と、いつもお昼を食べていた。
「部活、頑張って下さい。」
「おう。」
またな、と廊下を歩いてく瑞樹先輩の背中を見送ってると、視線を感じて振り返った。そこには凛の姿があった。
「何買うの?」
手に財布を持ってるから、自販機に用があるみたい。
「フルーツミックス。」
お金を入れて、凛はボタンを押した。
「懐かしい。良く飲んでたよね。」
凛は誰とも連んでないで、一人で過ごしていた。
市民プールに設置されてる、アイスの自販機では、私はクッキー&クリームで凛はグレープシャーベット、だけを選んでた。
気に入ったものを、ずっと食べ続けるところが同じだった。