甘く優しく、香る恋。
「さっき、話してた人が彼氏?」
フルーツミックスのジュースを飲む、凛に聞かれた。
「そうだよ。バスケ部のキャプテンで、背が高くて格好良い人、だったでしょ?」
今の凛と瑞樹先輩は、同じくらいの身長……。
顔が小さく、脚が長い。
モデル体型だ。
凛を恋愛対象として、見た事はないが結婚して、家族になりたいと、思った。
それって、恋なんかより、よっぽど重い。
「芽衣ちゃんは、彼氏のどこが好きなの……?」
「……抱き締めてくれて、安心、させてくれるところかな。」
私が凛に向ける感情は、複雑で恋とは呼べない。
一言で片付けられるものではなかった。