極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編
「あのでも、電車が行っちゃう……」
「何本もいるから大丈夫」
平然とそう言いながら今度はおでこにおでこをくっつけてくる。
何度されても耳まで真っ赤になるのはなんでなんだろう。
「でも今日はお仕事だって言ってたよね?」
おそるおそる上目遣いで、息があがりそうになるのをひたすら隠してなんとかそう言った。
「それが急に1日オフになって」
「1日オフ? てことは……」
それって、ナツ君を独り占めしていいってこと? そんなこと、許されるの?
「どうしよう……嬉しすぎて顔、熱い……」
一瞬でのぼせてしまったのを必死に隠そうとしたけど遅かった。
だってほっぺたはもう大きな手のひらに包み込まれてたから。
ナツ君の親指が、下唇に触れた。
「そんな可愛いこと言われたら朝に相応しくないことしたくなるんだけど、もしかしてわざと?」
「そっ、そんなつもりじゃ……」
「しかも今日眼鏡じゃないんだ。ふーん」
……怒られるのかな。
俯いて身を固くしたら、下から掬われるよう見上げられた。
「俺以外の男、見ないでね」
目と目があってまた赤面。