極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛デート編
このまま、ナツ君にバイバイしたら、今度会えるのはいつなんだろう。
今までだって隙間時間に会うことしかできなかったし、たくさん立てた予定が実現できる保証もない。
そう思ったら、寝たふりしてるのが嫌になった。
「ナツ君」
体を起こして振り向くと、なぜか当たり前みたいに背中に呼び掛けてしまった。
それは全部の努力が無駄になった瞬間だった。
こんな顔を見せたら寝てないことなんてすぐにバレてしまうのに、ヘトヘトなのもすぐ気づかれるのに。
心配させてしまうのに。
「なんで、どうした?」
ほら、おはようなんて言わない。
起こした? とも言わない。
びっくりさせただけ。
一瞬でバレた。
でももうなんでもどうでもいい。
「まだ行っちゃ嫌だ」
その手にほんとはずっと触れたかった。
「ナツ君、好き……キスして欲しいの」