マッチングした相手は片想いの社長でした
時計を見る。

もうかなり遅い。

すると、続けてメッセージが届いた。

『ダメかな』

そして続いてまたメッセージが届いた。

『会いたくて』

その文字を見た瞬間、涙が出そうになった。

ずるい。

一週間も何も言ってくれなかったくせに。

私はこんなに寂しかったのに。

でも。

会いたい。

私だってずっと会いたかった。

『行きます』

送信すると、私はすぐに着替えた。

ブラウスにジーンズ。

バッグを持って部屋を飛び出す。

こんな時間から男の人に会いに行くなんて。

しかも行き先は、きっと――。

それでも足は止まらなかった。

待ち合わせ場所に着く。

少し離れた場所に、春樹さんが立っていた。

スーツ姿のまま。
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