高嶺の花も恋をしたい!
「社内に高野と高嶺さんの写真が拡散されてる。今それをメッセージで送った」
「なっ……どういうことだよ⁉」
「桃子も今日は有休を取ってたんだが、会社の友達からメッセージがきて、高野たちの写真と、副社長と高嶺さんの写真が同時に拡散されていることを知らされたんだ」
「副社長?」
「あ、ああ、いかにも意味ありげな写真に見せてるけど、ま、まあこれは気にしなくても――」
「副社長なら気にしなくていい」
「そ、そうなのか? さすがに疑わないよな、良かった……」

 若田が俺に気を遣ってくれていることが伝わってきたが、問題はそこじゃない。

 俺はその写真を確認するため、一番近いパーキングエリアに車をとめることにした。

 隠し撮りされた3枚の写真。写真自体は大したことないが、ひどいのはこの書き込みだ。

 副社長との写真には『高嶺の花に狙われる夏成の御曹司! ~副社長秘書は職権乱用中~』

 俺との写真には『丸高の御曹司、高嶺の花に陥落! どっちが本命⁉』

 花緒が二股をかける悪女かのようだ。

 これを見る限り、悪意は明らかに花緒へ向けられている。

「ひどいな……」
「ああ……でも、これ……この丸高の御曹司って高野のことだよな?」
「……別に御曹司なんて大したものじゃないが、実家は丸高組だ。悪い……言ってなくて」
< 192 / 237 >

この作品をシェア

pagetop