大好きな彼の裏の顔。

第一章

朝ごはんの時間がやってきた。

わたしは広いお屋敷のダイニングルームの椅子に座った。

わたし、花乃 ゆあ!中1だよっ。

今日は断言する…!

「お嬢様、おはようございます」

今日こそ、この幼なじみの執事を惚れさせてみせる!

「ねえ、楓!好きだよ!」

ダイニングルームの長いテーブルに、朝の光がカーテン越しに柔らかく差し込んでいる。銀のカトラリーが整然と並ぶその光景は、いつも通りの穏やかな朝のはずだった。

銀のトレーを片手に、ゆあの前に朝食のプレートを置く手が一瞬たりとも揺るがない。淡い栗色の髪が朝日を受けてさらりと揺れ、深い赤色の瞳はゆあの顔ではなく、プレートの位置だけを見ている。

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