源氏物語

桐壺

時は桐壺帝が君臨していた時代。

現代のような一夫一妻制ではなく、一人の男性に何人もの妻がいたのです!

帝にも、それはそれは、たくさんの妃がおられました。



その中でも、特に桐壺帝に寵愛を受けている麗しき妃がいました。

その名は、桐壺の更衣。

ちなみに、更衣というのは、妃の中では一番下の身分です。

このように分かれていますよ。


トップ(一人しかだめ):中宮

真ん中(何人でもオーケー):女御

一番下(何人でもオーケー):更衣


やがて、桐壺の更衣は美しい男の子を産みます。

その子には、桐壺帝も騒いだようですね。

さぞかし神々しかったのでしょう。

第二皇子の誕生です。


あれ、なんで第一じゃないの?と思われた方もいるでしょう。

実は、帝と一番最初に結婚していた妃(弘徽殿の女御)が、第一皇子を産んでいたのです。

時が経ち、このような噂が流れ始めました。

もちろん平安時代なのでこのようには言っていませんが、現代バージョンで訳すると、

「桐壺の更衣様の皇子様、とっても可愛いの!」「東宮(次の帝。帝イコール天皇)様になったりするのかしら……!」。

その噂にイライラした弘徽殿の女御は、桐壺の更衣に妬いてしまいます。

「東宮の座は私が産んだ朱雀のもの。低い身分なのに生意気なっ」

それは周りにも広がり、たくさんの愛を桐壺帝に注がれている桐壺の更衣に嫉妬した他の妃達は、桐壺の更衣に様々な嫌がらせをします。その嫌がらせはいじめと言っていいほど。

宮中では帝の部屋に行くには他の妃達の住まいを通らなければならないので、帝のもとへ行く桐壺の更衣を廊下に鍵をかけて閉じ込めたり、道に汚物を撒かれたり……。

ストレスで寝込んでしまった桐壺の更衣は、光源氏が3歳の頃に桐壺帝を残して逝ってしまいます。

すっかり落ち込んでしまった桐壺帝のもとに、こんな噂が。

「先代の帝の姫君が、桐壺の更衣様に似ているらしい」と。

先代の帝の姫君の名は、藤壺。

桐壺帝は藤壺と結婚し、少しずつ悲しみを乗り越えていきます。

光源氏と5歳差の藤壺は、光源氏の遊び相手。継母でもあります。

「あたたかくて、優しくて……。お母様も、こんな感じだったのかな」

光源氏は、藤壺に淡い恋心を抱くように。


しかし、元服(男子が成人したことを示す儀式。11歳から17歳くらいまでで行われます。光源氏は12歳でしました)したので、もう直接は藤壺とは会えなくなってしまいます。

寂しがる光源氏なのでした……。


そこに、ある提案が舞い込みます。

身分が高い左大臣の娘である葵の上という女性との結婚話です。

しかし、葵の上はツ・ン・デ・レ。

挨拶から、そっぽを向いてしまったのです。

結婚後も、他の女性のところへ行かないで!と思うものの不機嫌で素直になれなかった葵の上の態度を寂しく思った光源氏は、浮気で心を癒していました。

「藤壺様のような人と結婚したかった……」
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop