墓参り
お母さんが亡くなって7年が経ちました

「中学生だった私は、20歳を迎えて大人になったよ。子供のままでいたかったな。」

でも、大人になってしまいました
お母さんが亡くなってから、
私の時間は進んでいないのに

「お母さんが亡くなってから、世界が灰色に見えるんだよ。色が奪われてしまって。心も動かなくなってしまって。泣きたいはずなのに、涙も枯れてしまって。お母さんが亡くなったことを悲しめていないのかななんて。そんな自分に沢山落ち込んで…」 
そんな日々を過ごしている。
7年前も、そして今も

振り返ると、
お母さんが亡くなったことを…
受け入れられなかったのだと思います
もしかしたら、
今も、その事実を受け入れていないのかもしれません

でも、分かっています
「そんなことを言って、お母さんを困らせているよね。分かっている。分かっているんだよ。私は大人になったし。お母さんが亡くなってから7年も経ったんだし。お母さんの死を受け入れて…。お母さんの死と向き合って…。前へ進んでいかないといけないこと。分かっている。分かっているんだよ。」 

でも
「ずっと子供のままでいたい。大人になんてなりたくない。当たり前にお母さんは居てくれると思ったのに…。そこにお母さんは居なくて…。」
「何かね、上手くいかないことがあったら、お母さんのせいにしたくなるの。私にはお母さんがいないから…そのせいで、心が不安定だから…。本当は、お母さんのせいになんてしたくないのに。逃げてしまいたくなるの」

でも、分かっています
区切りをつけないといけないこと
進まないといけないこと
大人にならないといけないこと

「お母さん、今日ね、墓参りに行ったんだよ。今日はお母さんの命日だったから。そしたら、花が綺麗に生けてあってさ…。私たち家族は、忙しくてお墓に足を運べていなかったのに、どうしてなんだろうって。そしたら、お母さんの親友に会って。月命日にはお墓に行くようにしているんだって。お母さんととても仲良くしていたから…って。私、何だか嬉しかった。誰かの中にお母さんが生きていること。嬉しかったんだよ。」
「私もね、お母さんの生きた証…その軌跡を消さなくてもいいんじゃないかって、そう思えたの」

拝啓
お母さん、お元気に過ごしていますか 
あの日から7年経ってしまいましたね
今年も、お母さんの命日は
真夏とは思えないほど、空は曇っていて…
カーディガンが必要なほど涼しいです
毎年、その涼しさに驚いてしまいます
もしかしたら、天気の神様も
お母さんの死を悲しんでいるのかもしれないですね
でも、先ほど話した通り… 私は前に進みます
お母さんに恥じない私になれるように
精一杯、私は生きます
だから、見守っていてね


敬具
親愛なる娘より





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