エメラルディアン翠玉

エメラルディアン翠玉

 生まれてすぐに完全美貌か鏡に問う決まりだった。
 決まりがあり少しでも影が差すとむし動物になる。其れもすぐ終わり消えて滅星となる定め。全て落ちた嘗ての最大神は、最高神の美しさを知らない。美貌最大は美しさ最大、死ぬ貪欲さ最大。滅んだ美しい最大神は、綺麗な空色をしていた。
 滅星で神化すると一番強いとされていて、決め事が余り無く、エメラルディアンは八割は決め事だった。落ちやすく、エンジェル星と戦った事もあるがみな負けて滅んだ。強く、少し駄目でも、少し醜くてもがある神の星エンジェリアン、みなが想い、かねてより全てが一番欲しい星だった。すぐ滅んだ事、理由があった。エンジェリアンは、此の星にも来た。強さを常に魅せ付けるエメラルディアン翠玉のヒト達は崩れ落ちヒトで流転する事は無い。今も何処かに隠れているそうだ。エメラルディアンは翠玉とも言う。
 神エンジェラが祭典を催した。ふとした時に現れ、消し去り、もういないとしたらー、全てを愛している理由ー。消えたら分かる。死んだら、更なる奇蹟を魅せてあげたかった。
 エンジェラは美しい女で、一番翠玉で愛されていた。死なず、散らず、穢れず、そして千年いた神だ。
 彼女に従い、散った。他の者に意味は無かった。千年後彼女は宇宙に出て世界をトウアクすると言ったが、帰って来なかった。或る日、綺麗な花が沢山降り注ぎ、最期だと悟った。星は熱線が注ぎ込み、痛む瞬間時空が変わり、星翠玉は、宇宙海に雪崩れ込み消えた。痛みは神の力により無かった。
 エンジェラは、下らない誓約で要るべき生命を護らず消し去りどの様な気持ちだったと問われた。
 要らない生命もあります。にこりと笑った。其の途端、エンジェラは神に射抜かれ永き生命に終止符を撃った。
 全てに価値はあり絶対に無駄にしてはならないんだよー!涙がエンジェラに入り込み深く射られ痛みを与えられ、花と弾け散ってあらゆる星々に降り注いだと言う。滅星では、唯の雪となった。
 美しくも無いエンジェラ。そう言われ、全てのエンジェルは其の残虐性を込めて彼女を想ったと言う。
 嘗てあった事で、未だ滅ばなかった時の事。
 男の子の名はみなモラル、女の子の名はみなリリィ、両性威宮の子の名はみなラルディと決まっていた。消える迄の名で消えたら星の中心の美しい最大エメラルに引き寄せられ入り、似た子供に生まれ変わる。性別が変わるもある。世界は綺麗で、みな不満は無かった。
 罵詈雑言、危険な物、天候不順がみな無かった。完全に星エメラルディアンの想う儘の世界だった。
 一億年は経つ迄に、みな分かっていた。幸せで、私達は要らないヒトですかー?何故かそう言う子達が現れ、急に消し散った。
 何で!強さに、欲しいと言う事、もっと自由な筈だった。或る日そう言った子達が百人は消し散った。翠玉は滅んだ。またエメラルに引き寄せられた。そして生じた。そしてー、其の途端弾ける迄が或った。エンジェラは、絶対に何とかしなければならなかった。
 駄目だった。そんな冷たいヒトは。何もかも観て、何もかも愛したら殺したり、そして欲求もあって、そんな他星のエンジェルが、或る日エメラルの子達を何人か奪った。
 泣いていないー?おどろしい程の欲が見えた小さな子達は、エンジェルの腕の中で、待っていたと言って、震えていた。エンジェラがいない最中で起こった事だった。滅びが見えた。エンジェラ、助けて。そう、小さな声で言った。
 エンジェルの世界に連れ込まれた何人かの子達は倒れ込み、死んだ様になった。羽を生やし、輪を付けていた綺麗なエンジェル達、其の衝撃に耐えられず、エメラルが遠いと引き寄せられ無い。死ねない、絶対。愛して下さい、そう言った。背後にはー、
 何とエメラルが二つ辿り着いていた!エメラルドで出来た強固な羽を生やし、鉱石美しい宝具を付けた我が神エメラルドが!男と女の姿で、三十歳程の容姿の、怖しい神エメラルが顕った。
 始めてー、観たー。そんな美しい神が翠玉にいたのかー!
 帰るぞ。みな!
 はい!
 エンジェルは一掃され、何人かの子達は帰路に行った。気にするな。みな、愛している。
 嬉しく、泣いて帰った。
 エンジェラー。
 エンジェラも優しい。大丈夫だ。
 はい!
 そう、言った懐かしい過去が、終わりを迎えた矮星に映っていた。

 ラルディは威宮、両性威宮は珍しく強い。
 みな愛して、一番にみなの愛を一心に受ける。何一つ怖く無い其の神は、みな、心迄も美しかった。そして、チカラ其の物も強かった。気風も高く、美しい其のラルディは余り疑問していなかった事が或った。
 エメラルから永遠に死して出されて疑問していなかったそうだ。エンジェラは笑っていた。
 疑問しろよ!
 そう言うと、定めですから。そしてまた威宮で生じたいー。そんな可愛いラルディを抱き上げた慈エンジェラは、一番美しい女だった。
 ラルディは、エンジェラに一番恋をしていた。いずれエンジェラみたいな神で威宮で生じたいと、強く想っていた。叶わないも知らない翠玉の子達は、無偏の愛を形創る最大の美神だった。忘れる事が無い。綺麗なエメラルドに罪は無いと信じていた。

 モラルは男の子だ。三歳から五歳が多く、可愛らしい心をしていた。十五歳のモラルもいる。少年モラルはと或る事を思っていた。エンジェラを酷く意識していて可愛く、絶対にいつかエンジェラといて赦される様になってやると息吹いていた。多くのモラルはそう思っていた。
 そして目が真っ直ぐで無いとモラルにはなれない。翳りを怖れるモラルは、よく怯えていた。
 もし、今滅んでもー、にっこりと嘘で笑えるかなと、真っ直ぐに怯えていた。
 其のモラルは、二十歳で消えた。翳りが見えた為だ。美貌が、目の奥の翳りに堕とされたそうだ。
 泣くリリィ、ラルディ、他のモラルは笑えなかった。嘘を想ってはいけないそうだ。

 リリィは女の子だ。十代で滅ぶ場合が多く、消し飛び花びらで散りたいとよく言っていた。
 エンジェラが一番好むのはリリィで、いつも本当に愛していたと言う秘密もあった。花のチカラは女の子のリリィによく集約されていて、なかなか強かった。
 しかしラルディと比べると負けた。ラルディの方が強かった。愛のチカラには、誰も及ばないと知っていた。
 モラルよりエンジェラを愛していたリリィは、聖なる心とされ、みな綺麗なのはリリィだとも知っていた。翳りが先天で或る場合が多いリリィは、いたら奇蹟だともラルディは想っていた。モラルは、其のリリィを穢したいと想った時点で、消えていたと言う秘密もあった。
 弾け散り、花束を受け渡し、もういないモラル。必ずエメラルディアン色の神聖花だ。また逢えたら、リリィはずっと女の子でいたい場合が良く或るが、モラルが時々リリィになりたいと言う場合がある。
 全ての苦しみを一掃出来るかの様な神魅力がリリィには或ると信じて止まないそうだ。
 そして、モラルには、リリィは小さなエンジェラだ。可愛くて真実の愛に気付いて仕舞うそうだ。

 愛していたリリィ。そんな小さな声で滅んだエメラルディアン翠玉。其処にいた子達は、今はもう天人となり星で或る事は無くなった。其れでも小さな神がいて偉大なるエンジェラが小さく具現された事、聖となって今や懐かしい話となった。
 美しい世界エメラルディアン翠玉の事は、永遠に忘れてはいけないとされる。
 エメラルドの美しさが、屹度全てだった。
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