怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡
第二章
次の日。
私は教室に入るなり、隣の席をちらりと見た。
まだ来ていない。
胸の奥が落ち着かなくて、鞄を抱えたまま立ち尽くしていると、後ろから友だちの美優が声をかけてきた。
「どうしたの?」 「えっ、ううん、なんでもない」 「もしかして、神崎くん?」 「ち、違うよ!」
反射的に否定すると、美優はにやにやしながら椅子に座った。
「昨日見たよ。あんた、神崎くんと一緒に帰ってなかった?」 「一緒じゃないよ。たまたま……」 「へえ?」
絶対信じてない顔だ。
ちょうどそのとき、教室の扉が開く。 一瞬で空気が変わった。
神崎くんだ。
無言のまま席に向かってきて、私の隣に座る。 私は心臓がうるさくなるのを感じながら、意を決して口を開いた。
「あ、あの……昨日は、ありがとうございました」
神崎くんは机に鞄を置いたまま、ちらっと私を見た。
「別に」 「助けてもらって……すごく、嬉しかったです」 「……もうあんな時間にひとりで残るな」
思いがけない言葉に、私は目を丸くした。
怒ってるみたいな言い方なのに、そこに少しだけ心配が混じっている気がした。
私は教室に入るなり、隣の席をちらりと見た。
まだ来ていない。
胸の奥が落ち着かなくて、鞄を抱えたまま立ち尽くしていると、後ろから友だちの美優が声をかけてきた。
「どうしたの?」 「えっ、ううん、なんでもない」 「もしかして、神崎くん?」 「ち、違うよ!」
反射的に否定すると、美優はにやにやしながら椅子に座った。
「昨日見たよ。あんた、神崎くんと一緒に帰ってなかった?」 「一緒じゃないよ。たまたま……」 「へえ?」
絶対信じてない顔だ。
ちょうどそのとき、教室の扉が開く。 一瞬で空気が変わった。
神崎くんだ。
無言のまま席に向かってきて、私の隣に座る。 私は心臓がうるさくなるのを感じながら、意を決して口を開いた。
「あ、あの……昨日は、ありがとうございました」
神崎くんは机に鞄を置いたまま、ちらっと私を見た。
「別に」 「助けてもらって……すごく、嬉しかったです」 「……もうあんな時間にひとりで残るな」
思いがけない言葉に、私は目を丸くした。
怒ってるみたいな言い方なのに、そこに少しだけ心配が混じっている気がした。