怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡
第十章
文化祭の次の週、わたしは朝から落ち着かなかった。
今日は神崎くんとの初デートの日。
しかも、駅前で待ち合わせ。 それだけなのに、家を出る前から何度も鏡を見てしまった。
髪は変じゃないかな。 服、子どもっぽくないかな。 神崎くんに会った瞬間、がっかりされたりしないかな。
そんなことばかり考えてしまって、玄関を出たあとも胸がずっとそわそわしていた。
待ち合わせの十分前には着いたのに、駅前は思ったより人が多い。
買い物に来た人。 友だち同士で笑っている子たち。 家族連れ。 その中に立っているだけで、自分だけが妙に浮いている気がしてくる。
スマホを見下ろして、深呼吸をした、そのとき。
「早い」
聞き慣れた低い声がして、顔を上げる。
神崎くんがいた。
今日は神崎くんとの初デートの日。
しかも、駅前で待ち合わせ。 それだけなのに、家を出る前から何度も鏡を見てしまった。
髪は変じゃないかな。 服、子どもっぽくないかな。 神崎くんに会った瞬間、がっかりされたりしないかな。
そんなことばかり考えてしまって、玄関を出たあとも胸がずっとそわそわしていた。
待ち合わせの十分前には着いたのに、駅前は思ったより人が多い。
買い物に来た人。 友だち同士で笑っている子たち。 家族連れ。 その中に立っているだけで、自分だけが妙に浮いている気がしてくる。
スマホを見下ろして、深呼吸をした、そのとき。
「早い」
聞き慣れた低い声がして、顔を上げる。
神崎くんがいた。