怖いはずの彼は、今日も私にだけ甘い♡
第十三章
帰り道、神崎くんはいつもよりゆっくり歩いてくれた。
わたしが少しでもふらつくと、すぐに腕を支えてくれる。 人通りの少ない道では、手をつなぐというより、逃がさないみたいにしっかり握ってくれた。
「ごめんね」 小さく言うと、神崎くんがすぐにこっちを見る。
「何が」 「授業抜けさせちゃった」 「勝手に抜けた」 「でも」 「それより自分の心配しろ」 「……うん」
その言い方がやさしいのに少しだけ怒っていて、胸があたたかくなる。
家の前に着くと、鍵を開ける手が少しだけ震えた。 神崎くんはすぐ隣で待っていてくれる。
「入ったらちゃんと寝ろ」 「うん」 「薬あるか」 「たぶん」 「たぶんじゃ困る」 「探す……」 「後で連絡しろ」
そう言って帰ろうとした神崎くんの袖を、わたしは無意識につかんでいた。
わたしが少しでもふらつくと、すぐに腕を支えてくれる。 人通りの少ない道では、手をつなぐというより、逃がさないみたいにしっかり握ってくれた。
「ごめんね」 小さく言うと、神崎くんがすぐにこっちを見る。
「何が」 「授業抜けさせちゃった」 「勝手に抜けた」 「でも」 「それより自分の心配しろ」 「……うん」
その言い方がやさしいのに少しだけ怒っていて、胸があたたかくなる。
家の前に着くと、鍵を開ける手が少しだけ震えた。 神崎くんはすぐ隣で待っていてくれる。
「入ったらちゃんと寝ろ」 「うん」 「薬あるか」 「たぶん」 「たぶんじゃ困る」 「探す……」 「後で連絡しろ」
そう言って帰ろうとした神崎くんの袖を、わたしは無意識につかんでいた。