夫婦喧嘩する二人
明くんの就職のお祝いに、食事に行く事に。
デパートで赤色のネクタイを買った。
派手かと思うが、暗いよりは明るい方が印象良いよなと、プレゼントに選んだ。
私は紫を連れて、予約した懐石料理店に向かった。
海外生活が長い明くんには、懐かしい和食が喜んでもらえるかと、思った。
光は幼稚園に行っていて、葵くんは仕事で予定が合わなかった。
予約したのは個室で、紫がぐずって泣いても人目を気にせず、食事を楽しめた。
「子供、好きなの?」
明くんは紫をあやすのが、上手だった。
葵くんと明くんは兄弟で、顔が良く似てるから、紫は明くんを葵くんだと、見慣れてる父親の顔だと、認識してるのかな……。
「好きですよ。可愛くて。」
「明くん、良い父親になりそう。結婚を考えてる相手はいないの?」
「残念ながら、いません。」
「そうなんだ。」
明くんは弁護士だけあって、話し上手で面白かった。
私が興味津々でスイスの話を聞くと、色々と教えてくれた。
料理もプレゼントも、喜んでもらえた。
帰る頃には、紫はすっかり明くんに懐いていた。