星空玲&如月みぞれコラボ第二巻「」『』&『』

君に“片想い”

キラッキラなオーラをまとった美少年が、私の目の前を通り過ぎる。

光の残像が漂う場所を、私はうっとりと見つめた。


「おーい!……燈!あ・か・り!」

えっ⁉︎

私は目を瞬かせ、声のする方に向く。

「燈、もう!何見てたの」

私の親友、愛染(あいぜん)(ゆい)は心配そうな目をする。

「あ、ああ……、何でもない」

私は適当に誤魔化すが、唯の目の奥はキラリと光る。

分かっているのだろう。


私が……榊奏多に、

“片想い”

してるってこと。


「うぅ……。ちょっとくらいいいじゃんかぁ」

愚痴った私を「こら!」と怒って、唯は可笑しそうに笑った。

「ふふふっ、私には朝飯前なのですよぉ、幼馴染の貴方の考えていることなんてぇっ、全てお見通しなのです!」

「ほんとに?」

「ほんとっだよぉ!!」

唯は私をまだ笑いながら、さらりと言った。

「私は男子とか全然、全くっ!興味無いし、榊のことも、別に気にしないかなあ」

榊奏多。

校内では知らない者などいない有名人。

眉目秀麗、才色兼備!

でも時に見せる不器用な優しさ。

クールな一面もありながら、小鳥などの小動物に見せる頬の緩み方。つまり、笑顔。


その全て。

榊くんの、存在ごとを、私は好きになってしまった。

女子同士の恋バナでの出てくる男子の常連。

ライバルなんて、山ほどいるって、分かってる。


でも、唯は、応援してくれそうだなっ!
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