君の才能ごと、独り占め
18☆帰り道の余熱
昇降口を出るころには、空はもう薄い夕暮れ色に変わっていた。
部活帰りの生徒たちが少し離れたところを歩いている。
校門の前にはまだ人影もあって、完全にふたりきりというわけじゃない。
それなのに。
恒一くんは、いつもよりずっと強く私の手を握っていた。
痛いほどじゃない。
でも、離す気がないのがはっきりわかる力だった。
「恒一くん」
「なに」
「手……いつもより強い」
そう言うと、彼は前を向いたまま小さく息をついた。
「ごめん」
謝りながらも、すぐにはゆるまない。
「まだちょっと無理」
その言い方に、胸がきゅっとなる。
「……そんなに残ってるの?」
「残ってる」
即答だった。
校門を出て、人通りの少ない道に入る。
夕方の風は少し冷たいのに、つないだ手だけがやけに熱い。
部活帰りの生徒たちが少し離れたところを歩いている。
校門の前にはまだ人影もあって、完全にふたりきりというわけじゃない。
それなのに。
恒一くんは、いつもよりずっと強く私の手を握っていた。
痛いほどじゃない。
でも、離す気がないのがはっきりわかる力だった。
「恒一くん」
「なに」
「手……いつもより強い」
そう言うと、彼は前を向いたまま小さく息をついた。
「ごめん」
謝りながらも、すぐにはゆるまない。
「まだちょっと無理」
その言い方に、胸がきゅっとなる。
「……そんなに残ってるの?」
「残ってる」
即答だった。
校門を出て、人通りの少ない道に入る。
夕方の風は少し冷たいのに、つないだ手だけがやけに熱い。