君の才能ごと、独り占め
26☆改札前の約束
駅が見えてきて、歩く速度が少しだけゆっくりになる。
離れたくない。
たぶんお互いに、少しだけそう思っている。
改札の手前で足を止めると、恒一くんがつないだ手をまだ離さないまま私を見る。
「今日は、来てよかった?」
突然の問いかけに、私は目を瞬いた。
「音楽室」
彼が静かに言い足す。
「無理させたかもって、少し思ってた」
その言葉に、胸がきゅっとなる。
そんなふうに気にしてくれていたんだと思うと、またあたたかくなる。
「ううん」
私は首を振る。
「行ってよかった」
そして、少しだけ勇気を出して続ける。
「ひとりだったら、たぶんまだ無理だった」
恒一くんの目がやわらぐ。
「……そっか」
「恒一くんがいたから、大丈夫だった」
そう言うと、彼は何か言いかけて、少しだけ黙った。
それから、照れたみたいに視線を少し外して言う。
離れたくない。
たぶんお互いに、少しだけそう思っている。
改札の手前で足を止めると、恒一くんがつないだ手をまだ離さないまま私を見る。
「今日は、来てよかった?」
突然の問いかけに、私は目を瞬いた。
「音楽室」
彼が静かに言い足す。
「無理させたかもって、少し思ってた」
その言葉に、胸がきゅっとなる。
そんなふうに気にしてくれていたんだと思うと、またあたたかくなる。
「ううん」
私は首を振る。
「行ってよかった」
そして、少しだけ勇気を出して続ける。
「ひとりだったら、たぶんまだ無理だった」
恒一くんの目がやわらぐ。
「……そっか」
「恒一くんがいたから、大丈夫だった」
そう言うと、彼は何か言いかけて、少しだけ黙った。
それから、照れたみたいに視線を少し外して言う。