君の才能ごと、独り占め
9☆2人の甘い関係
その日の帰り道、私たちは駅とは反対側の小さな公園へ寄った。
夕方のブランコは無人で、風に揺れる木の葉の音だけがする。
ベンチに座ると、恒一くんは何も言わずに私の手を取った。
指を絡める、恋人つなぎ。
人前ではあまりしないから、それだけでどきどきする。
「……今日は大胆だね」
「人いないから」
「そっか」
「それに、足りない」
「何が」
「星音成分」
顔が一気に熱くなる。
「そんな言い方ある?」
「ある」
彼はつないだ手をゆっくり握り直した。
「文化祭準備始まってから、思ったより一緒にいられない」
「それは私も思ってた」
ぽろっと本音が出てしまって、私はあわてて口を押さえる。
でももう遅い。
恒一くんの目が、少しだけやわらいだ。
夕方のブランコは無人で、風に揺れる木の葉の音だけがする。
ベンチに座ると、恒一くんは何も言わずに私の手を取った。
指を絡める、恋人つなぎ。
人前ではあまりしないから、それだけでどきどきする。
「……今日は大胆だね」
「人いないから」
「そっか」
「それに、足りない」
「何が」
「星音成分」
顔が一気に熱くなる。
「そんな言い方ある?」
「ある」
彼はつないだ手をゆっくり握り直した。
「文化祭準備始まってから、思ったより一緒にいられない」
「それは私も思ってた」
ぽろっと本音が出てしまって、私はあわてて口を押さえる。
でももう遅い。
恒一くんの目が、少しだけやわらいだ。