踏み台
壁に目をやると虫がいた。俺の身長では届かない。「悪い。足場になってくれ」テレビに視線を固定したまま横たわる健太の体に乗り、殺虫剤を噴きかけると虫は呆気なく死んだ。今、床の上には死体が二つある。

【真相】
虫を退治するため主人公は健太の体を踏み台にした。しかし、テレビを見たまま横たわっている健太は、実はすでに死んでいた。主人公が「足場になってくれ」と声をかけたのも、健太が生きていないと知っていたから。最後の「死体が二つある」という一文が、健太の死を示している。
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