過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
​ソファに優しく寝かせられ、心配そうな顔で額を撫でてくれる廉。

結衣は彼の手に自分の手を重ねながら、ふと頭をよぎった可能性に心臓を大きく跳ねさせた。​


(・・・そういえば、今月の生理遅れてる・・・・・?)


​あの温泉旅館での、深く熱く溶け合った夜。

何度も愛を確かめ合い、二人の熱がひとつになったあの時間を思い出して、結衣の頬が赤く染まる。​


「廉くん・・・。私、もしかしたら・・・・・。」


​不安と、それを遥かに上回る愛おしい予感。

結衣の言葉に、廉の瞳が大きく見開かれた───。

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