過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
​​それから1年後。

二人の愛の形は、天使のような女の子の誕生によって''三人''の家族へと姿を変えた。


​「結衣ちゃん、ダメだってば! 洗濯物は俺が干すから座ってて!」

「もう、廉くん大げさだよ! たかが洗濯物干すくらい平気だし、私もう産後3ヶ月だよ?」

「ダメです。結衣ちゃんは抱っこ紐で芽生(めい)を抱っこしてるだけでいいの。あんたに無理させたら俺が死んじゃう。」


​そう言って、俺は結衣ちゃんの手から洗濯籠を強引に奪い取った。

結衣ちゃんは
「もう・・・過保護なんだから。」
と呆れ顔で笑っているけれど、その頬はほんのりと赤くなっている。

​父親になっても、俺の結衣ちゃんに対する甘やかしと独占欲は収まるどころか、加速する一方だった。

​娘の芽生は本当にかわいい。

俺と結衣ちゃんに似た愛おしい宝物だ。

けれど、俺の中で世界で一番大切な存在が「結衣ちゃん」であることは、これからも一生変わらない。


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