過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
背筋をピンと伸ばし、眩しいほどの爽やかな笑顔で深々と頭を下げる青年。

パリッとした上質なスーツを着こなし、モデルのようにスラリとした長身。

フロアのそこかしこから

「かっこいい」

「爽やか」

と女性社員たちの小さなどよめきが上がる。​

けれど、結衣の耳にはその歓声すら届いていなかった。​


(・・・瀬戸、くん・・・・・・?)​


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