過去の傷も全部、君の熱で上書きして。
「っ・・・もう、廉くんのことしか・・・考えられないよ・・・・。」
「本当ですか?」
満足そうに目を細めると、廉は結衣を腕の中にしっかりと抱きしめ直し、首筋へそっと唇を寄せた。
「嘘だったら、困ります。・・・・一生、俺の腕の中から逃がすつもりなんてないんですから。」
甘い香りと熱に包まれながら、結衣は廉の腕の中で深く息をついた。
職場で見せる''頼れる先輩''の仮面も、過去の傷に怯える不安も、彼の手によって甘く溶かされていく。
廉の底なしの溺愛に浸りながら、結衣は二度とこの温もりから離れられないことを、心地よく実感していた。