monochrome 〜君の切り取る世界に、恋をした〜
まともに目を合わせることすらできない。
学校一番のモテ男と、クラスで孤立している陰キャの自分。
住む世界が違いすぎる。
律の独特の距離感と甘いルックスに圧倒され、彩羽の心臓は破裂しそうなほど激しく鳴っていた。
「あ…あの、私、もう帰りますので…っ!」
「え、もう帰るの? 一緒に写真の練習でもしようと思ったのに。」
律が手を伸ばしかけてくるが、彩羽は弾かれたように後退りした。
こんな派手で噂のある先輩と関わったら、クラスで余計に目をつけられてしまう。
恐怖から、彩羽は逃げ出すように鞄を掴んだ。