monochrome 〜君の切り取る世界に、恋をした〜
数日後の放課後。
窓の外からはしとしとと静かな雨音が聞こえていた。
工藤先生から出されたのは、
「ポートレートの練習としてお互いを被写体に撮影しなさい。」
という課題。
けれど、他の2年生部員たちはバイトや塾の時間を理由に次々と部室を後にしていく。
姫華も
「律くん、後でLINEしてね。」
と名残惜しそうに手を振り、ドアの向こうへ消えていった。
カチャリと音がして扉が閉まる。
途端に、部室内の空気がしんと静まり返った。
薬品の匂いと、雨の日の湿った空気が二人を包み込む。