先生はキケンな許嫁。


「はぁー…」


私はため息しか出なかった。

だって毎日一緒にいたら、心臓がもたないのは確定しているわけで。



「どしたの?美織、ため息なんかついて」


「あ、いやぁー…なんでもないよ!」



「ねぇ李人様って隣町に住んでるんだって〜!
道であったりしたら家遊びに行っちゃおっ♪」


「へ、へぇ!そ、そうなんだぁー…」


やばい。もう特定されてるし。


「そういえば、先輩とはどうなの?」


「へぇ…?ど、どうって?」


「進展、あったんでしょ♪」


「あぁー…そういえばキスされたっけなぁー…」


「嘘っ!美織の口から『キス』って言葉が出てくる日がくるなんて〜♡」


「ちょ、ちょっと奈々、声大きいって!」


そんなことを話しながら歩いているとあっという間に駅に到着。


奈々はこれからバイトがあるらしく、駅でばいばーいと手を振って反対方向に歩いて行ってしまった。

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