先生はキケンな許嫁。
--ガチャ
靴を脱いで洗面所で手を洗った私たちはソファに隣同士で座った。
「疲れたね〜美織ちゃん気疲れしたでしょ」
「ううん、先生のご両親がいい人でよかったよ」
「そう?普通だけど」
本当はちょっと疲れたのが正直な感想。
……あの元カノのせいで。
「美織ちゃんなんかあったでしょ?」
「え?……なんもないよ!」
「だーめ、俺の目は誤魔化せないよ」
「……だから近いってばぁ!」
先生は私に顔を近づけて体を傾けながらじーっとこっちを見てる。
「……元カノさんが私のとこにきたの」
「まじか……華?」
「華さんって言うんだ、あの人」
「あぁ、そっか言ってなかったよね」
「「……………」」
2人とも黙り沈黙が続いた。
「もう華とは終わってるし、これから先会うこともないから。本当に信じて欲しい」
先生が真剣な眼差しでわたしを真っ直ぐにみつめてそう言ってくれた。
「ほんと……?」
「うん、本当」
なんだかいつもと違う眼差しの先生を見て、わたしは決心した。
「わかった……信じる」
信じるけど、私っていま先輩と付き合ってるんだよね……。
なんだかわたしは罪悪感でいっぱいになった。