Office Battle!不満だらけの女たち
「来週の水曜日ですか?」

動揺を悟られないように、平然を装う。

『是非、夜お食事をご一緒させていただけませんか?
八助という、美味しい寿司屋なんですが。
人気があるので、普段はもっと前もって予約しなければ難しいお店なんですけど、たまたま席をとることができたので、是非』

この誘い方って微妙…。
接待よね?これって。
プライベートじゃないわよね?

「ちょっとお待ちくださいね」

ドキドキしながら手帳を見る。
幸い会議や打ち合わせは夕方以降入ってない。
ラッキー!

「え~と、大丈夫…そうですね」

『良かった』

受話器から嬉しそうな声が聞こえた。
え?もう!どっちなの?
勘違いしそう。

『良ければ、今回のCMの打ち合わせを水曜日にさせていただいて、そのまま寿司屋にご案内できればと思っているのですが、ご都合如何程でしょうか?
忙しければ、有賀さんの都合の良い時間にお迎えに上がらせていただきます』

ってことは、やっぱり接待か…。
そ、そうよね~。
ああ、ビックリした。

「スケジュール調整してみますね。
後で連絡でもいいかしら?」

『はい。お待ちしております。
それでは、失礼致します』

「失礼します」

いつもはガチャンとすぐ受話器を置くけど、今日はそっと優しく戻した。
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