Office Battle!不満だらけの女たち
派遣社員して8年目だけど、ここの社員は今までの派遣先企業の人たちに比べて、ダントツで異色だった。
それでも、契約更新を続ける理由は、時給が良いから。
さらに残業し放題。
ルーズな人ばかりだから、派遣社員の管理もルーズで楽チン。
定時まではのんびり仕事して、その後忙しぶって残業していれば、何も言われない。

先月の残業時間は58時間。
一応、平均3時間を下回るように調節してるんだ。
経理部で仲の良い派遣社員の人から、毎月60時間オーバーの派遣社員は目をつけられると聞いたからね。

楽なのに、収入は多い。
こんな職場はそうそうない。
だから、私は更新できる限り、遊悠堂で働き続けるつもりなんだ。

坂下さんが忙しそうにコピー機の周りで動いている。
一応、声かけておくか。
のんびり打っていた勤怠管理の画面を閉じて、坂下さんのところへ向かった。

「大変そうね。手伝うよ」

「宮本さん、ありがとうございます。
それじゃあ、コピーし終わったA3サイズの部分を、この順番で差し込んでクリップに止めてもらっていいですか?」

「わかったわ」

「助かります。私も、次のコピーの準備したら一緒にやりますから」

そう言って、坂下さんは自分のデスクへ戻り、テキパキと何やら作業を始めた。
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