Office Battle!不満だらけの女たち
坂下心愛さん。
忙しい企画開発部を全般的にサポートするアシスタントとして採用した派遣社員。
若いのに、パソコンスキルは抜群。
女に仕事を頼むと、プラスαで完成させてくれるから、とっても重宝しているの。
坂下さんのお陰で、随分と仕事がスムーズになったわ。

彼女が来る前は、ほぼ自分でパソコン資料を作成していたから、当然定時まででは間に合わず、仕事を持ち帰る毎日だった。
今は坂下さんのお陰で、随分と楽になった。
宮本さん同様、坂下さんも、今や企画開発課には、なくてはならない存在だ。

受け取った資料に早速目を通す。
やっぱり坂下さんが作成する資料って、わかりやすいわ。
このまま得意先に提出できそう。
説明書きの部分を、得意先の人の好みの語尾に修正した。
後はカンペキね。
早速坂下さんに修正をお願いしようと顔を上げると、また有賀さんとやりあっていた。
席替え、した方がいいんじゃないかしらねぇ…。

「坂下さん!」

まだ何かやりあっていたけど、構わず呼んじゃった。

「はい?」

とことこと、坂下さんはすぐに来てくれた。

「さっきの資料、カンペキ」

「伊藤さんの指示が的確だからですよ~」

照れてる。可愛いわ。
もう、ここまで年が離れてると、同僚と言うより、むしろ娘を見るのと同じ眼差しになっちゃうのよね。

「うっふっふ。坂下さんお上手。
言葉の語尾だけ少し修正入れたんだけど、直してもらえるかしら?」

「はい。すぐにできます」

「じゃあ、お願いね。それから…」

「なんですか?」

声のトーンを落して聞いてみた。
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