初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
恥ずかしくて照れ笑いを浮かべる私に

「でも、ごめんな。
俺の我が儘で、式が少し先になってしまって…」

眉を下げ、申し訳なさそうに言う健を見て頭を左右に振り

「それなら私も卒業したら直ぐに一緒に住みたいって我が儘言ったし…、
それだけで充分幸せだよ。

それにね、私もそこで式挙げたいの。」

そう言ってニッコリ微笑んだ。


心地良い風を頬に受けながら、

思えば人と違う自分を卑下して何時も俯いていた私に、手を差し延べ、前を向いて歩けるようにしてくれ、
沢山の初めてを教えてくれたのは健だった…。

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