きみの居ない春を、まだ知らない
自分でも


こんなことを言う自分が嫌だった


でも


玲奈の未来のためだと


何度も言い聞かせた


「……分かった」


玲奈が小さく言った


その声を聞いた瞬間


湊の胸が壊れそうになった


本当は


分かってほしくなかった


引き止めてほしかった


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