孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

リリーの来訪

そうしてクリスマス休暇に入った最初の日にリリーがやってきた。

ロンドンからインヴァネスまで夜行列車に乗ってそこからノーフォークケイパック村までは朝早い電車でリリーはやってきた。

朝早かったのだが、駅にはシアとロブとマギーが迎えに行った。

マギーはリリーに気に入ってもらえるかと心配して昨夜は眠れなかったと言ってシアに抱きしめられていた。

リリーとは三年ぶりの再会になる。

シアだって昨夜は眠れなかったのだ。

リリーが改札口から現れると

「姉さん、マギー、ロブ」と叫んで手を振っている。

その姿を見てシアは嬉しくて懐かしくて愛しくて泣いてしまった。

皆とハグして

「姉さん相変わらず泣き虫ね。こんなに嬉しい事なのに泣かないでよ。マギー迄もらい泣きしてるじゃないの」

「うう~ん、ごめん。なんだか三年前の事を思い出してしまって感情が制御できない」

そう言って抱き合うリリーとシアにマギーも混ざって今度は声をあげて笑った。

「泣いたり笑ったり忙しい三姉妹だな。ロブがどうしたらいいか困ってるぞ」

愛しい人の声が聞こえてシアはびっくりした。

「まあダル、来てくれたの。紹介するね。こちらが妹のリリー・ウイルソンよ」

「やあリリーみんなで待ちくたびれたよ。会えてうれしいよ。ダルホーガン・クロウ・ケイパックだ」

「初めまして姉の決意も覆させて私の最愛の人を奪った張本人ね」

「う~ん、厳しいな。でもシアは必ず幸せにするし絶対に守るから、許してほしいな」

「わかったわ。信頼できる人みたいだから、何より姉さんが選んだ人なら文句はないわ」

二人は固い握手をした。
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