『もう、好きじゃないことにした』


「……はい!」

莉央が涙を浮かべながら笑って頷く。

その瞬間、蓮の表情がふっと緩んだ。

「……よかった」

「ふふっ」

「何?」

「蓮、すごく緊張してたんだね」

「……してた」

「だから最近そっけなかったの?」

「……うん」

「もう……私、嫌われたのかと思った」

「そんなわけないだろ」

蓮はそう言って、莉央を強く抱きしめる。

「むしろ、ずっと莉央のことばっかり考えてた」

「……蓮」

「これからも、ずっと一緒にいよう」

「うん……」

耳元で、蓮が優しく囁く。

「莉央」

「ん?」

「愛してる」


「……っ」


胸の奥が、いっぱいになる。


「……私も愛してます」


そう答えると、
蓮は莉央を抱きしめたまま、
穏やかな声で話し始めた。

「……最初に告白してくれたの、莉央だっただろ?」

「……うん」

「だから、今度は俺から言いたかった」

「……」

「ちゃんと俺から、莉央に伝えたかったんだ」

莉央は何も言わず、蓮の胸に顔を埋めた。

「……ありがとう」

蓮は、もう一度莉央を強く抱きしめた。



今まで何度も「好き」と伝え合ってきた。

それでも今日の「愛してる」は、
特別だった。


そして蓮から想いを伝えてくれた。


これから先もずっと。


二人が出会った日に、
これからも二人で歩いていくことを約束した。


蓮の腕の中で、思わず頬が緩む。




――これからも、あなたと。



♡END♡
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