『もう、好きじゃないことにした』
番外編
Ⅰ、我慢しない
復縁してから、二週間。
私は、蓮と過ごしていた場所に戻ることになった。
新しく家を探して契約するのも大変だよね、という話をしていたときだった。
「莉央……俺と一緒に暮らさない?」
蓮は少し耳を赤くしながら、照れくさそうに言った。
そう言ってくれたことがきっかけで、私たちは一緒に暮らすことになった。
今は、蓮と同棲中。
帰る場所に蓮がいることが、今はとても幸せだった。
そして仕事も以前の会社に戻ることになっていた。
だけど、仕事が始まるのはもう少し先。
そのため、ここ最近は少し時間を持て余していた。
そんな中
実はここ最近、少し困っていた。
「……蓮」
「ん?」
「近い」
「そう?」
「……近いよ」
ソファに座っている私の隣。
蓮は、いつもよりずっと近い。
肩が触れるどころか、ほとんどくっついている。
「別にいいじゃん」
「……前はこんなに近くなかった」
「前?」
「付き合ってた頃」
蓮は少し黙った。
そして、手を握ってきた。
「……我慢してたから」
「え?」
「好きって言いすぎたら、重いかなとか」
「……」
「会いたいって言いすぎたら、嫌かなとか」
驚いた。
「蓮が?」
「うん」
「全然そんなふうに見えなかった」
「見せないようにしてたから」
蓮は笑った。
「でも、もういいかなって」
「何が?」
「我慢するの」
そのまま、更に手をぎゅっと握る。
「もう、離れたくないから」
顔が赤くなるのが自分でもわかる。
私は、蓮と過ごしていた場所に戻ることになった。
新しく家を探して契約するのも大変だよね、という話をしていたときだった。
「莉央……俺と一緒に暮らさない?」
蓮は少し耳を赤くしながら、照れくさそうに言った。
そう言ってくれたことがきっかけで、私たちは一緒に暮らすことになった。
今は、蓮と同棲中。
帰る場所に蓮がいることが、今はとても幸せだった。
そして仕事も以前の会社に戻ることになっていた。
だけど、仕事が始まるのはもう少し先。
そのため、ここ最近は少し時間を持て余していた。
そんな中
実はここ最近、少し困っていた。
「……蓮」
「ん?」
「近い」
「そう?」
「……近いよ」
ソファに座っている私の隣。
蓮は、いつもよりずっと近い。
肩が触れるどころか、ほとんどくっついている。
「別にいいじゃん」
「……前はこんなに近くなかった」
「前?」
「付き合ってた頃」
蓮は少し黙った。
そして、手を握ってきた。
「……我慢してたから」
「え?」
「好きって言いすぎたら、重いかなとか」
「……」
「会いたいって言いすぎたら、嫌かなとか」
驚いた。
「蓮が?」
「うん」
「全然そんなふうに見えなかった」
「見せないようにしてたから」
蓮は笑った。
「でも、もういいかなって」
「何が?」
「我慢するの」
そのまま、更に手をぎゅっと握る。
「もう、離れたくないから」
顔が赤くなるのが自分でもわかる。