青春日記。
校門を出たところで、やっと話を再開した。


「で、鬼塚って誰なの」


まだ顔がピンときていない私は、再び尋ねた。


「えっと、あの三年の担任の………教科なんだっけ」


九条が頭を悩ませる。


「英語?」


「それだ!」


塩見の言葉に目を見開く九条。


「あ、あー!わかった!ひょろひょろだけど身長は高い人でしょ」


ようやくちゃんと頭に思い浮かんだ。



「そうそれ。言っとくけど俺のほうが高いぞ」


「いやそこじゃねーから」


私たちの会話に、塩見が「ははっ」と笑う。


「温井って名前と合わねーよなあ」


しばらく歩いて、思い出したように九条が言う。


「温かいって字あるから?」


私は聞き返す。


「そーそー。全然あったかくねーじゃん」


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