青春日記。
「………ついて来いって言いたいの?」


「そう!いいよね、すぐりも」


なんの悪気もなさそうな顔で塩見をみる。


「急ぐならね」


その返事を聞く前に歩き出す九条。


「はあ」


私と塩見は、顔を見合わせて渋々歩き出した。


九条が忘れ物をしたという体育館は、第2体育館の倉庫だった。


第2体育館は、ハンドボール部とバレー部が主に使用している。


今日はハンドボールの日だったんだろう。


人気の少ない体育館までの階段を上る。



「おぉい、九条!なにやってんだあ?」


先に階段を上がった九条が先生に捕まった。


よりによって怖い先生。


「げっ、すいません、忘れもんしちゃって」


私たちはその先生にバレないように、姿勢を低くした。


「早く行ってこい!」


「はいっ!」


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