嫌いなキミの優しさ

第1話 嫌いな人






「伊織って、ほんっと嫌な奴!」


私は教室の真ん中で叫んだ


「はいはい」


目の前の男子――伊織は、いつものように面倒くさそうに私を見る


「何その態度!」


「だって花音、毎日同じことで怒ってるじゃん」


「誰のせいよ!」


「俺」


「分かってるなら直してよ!」


私が睨むと、伊織は小さく笑った


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