世界で1番近い君と、1番遠い初恋
幸平の本当の''一番''は、もう私ではなく、15日に特別な時間を過ごす彼女なのだ。
5月15日。
幸平の誕生日当日。
放課後、私は校門へと続く道で、彼女と仲良く手を繋いで帰っていく幸平の姿を遠くから見送った。
彼女は嬉しそうに幸平の腕に抱きつき、幸平も優しく微笑みかけている。
二人が見えなくなった後、私は誰もいない教室に戻り、鞄からあの放課後に一生懸命選んだプレゼントと小さな箱を取り出した。
(渡せるわけ、ないよね……)
彼女がいる幸平に、私からのプレゼントなんて迷惑でしかない。
「彼女からペアリングをもらう幸平」に、こんなものを渡したら邪魔になるだけだ。
私は添えるはずだったメッセージカードを小さく破り捨てようとして……どうしても破れず、結局そのままプレゼントと一緒に鞄の奥深くへと押し込んだ。
5月15日。
幸平の誕生日当日。
放課後、私は校門へと続く道で、彼女と仲良く手を繋いで帰っていく幸平の姿を遠くから見送った。
彼女は嬉しそうに幸平の腕に抱きつき、幸平も優しく微笑みかけている。
二人が見えなくなった後、私は誰もいない教室に戻り、鞄からあの放課後に一生懸命選んだプレゼントと小さな箱を取り出した。
(渡せるわけ、ないよね……)
彼女がいる幸平に、私からのプレゼントなんて迷惑でしかない。
「彼女からペアリングをもらう幸平」に、こんなものを渡したら邪魔になるだけだ。
私は添えるはずだったメッセージカードを小さく破り捨てようとして……どうしても破れず、結局そのままプレゼントと一緒に鞄の奥深くへと押し込んだ。