いちご色の恋予報♡
11☆最終章
夏祭りの夜。
空気はまだ少し暑いのに、胸の奥だけが落ち着かなかった。
今日は莉久とふたりで行く夏祭り。
待ち合わせの前から、いちかは何度も浴衣の帯を気にしてしまう。
淡いいちご色の浴衣に、小さな白い花。
鏡の前で見た自分は少しだけ大人っぽく見えたけれど、莉久がどう思うかが気になって仕方ない。
約束の場所に着くと、先に待っていた莉久が振り向いた。
その瞬間、時間が止まったみたいだった。
黒に近い紺色の浴衣。
いつもより少し低く見える前髪。
夏の夜の空気まで似合ってしまうその姿に、いちかは息をのむ。
でも、莉久のほうも同じだった。
いちかを見た瞬間、ぴたりと動きが止まる。
「……かわいい」
やっと落ちた声は、少しかすれていた。
「ほんと?」
「ほんと」
それだけ言って、莉久は小さく息をつく。
「思ったよりずっとだめかも」
「え?」
「理性」
そのひと言で、いちかの頬が一気に熱くなる。
空気はまだ少し暑いのに、胸の奥だけが落ち着かなかった。
今日は莉久とふたりで行く夏祭り。
待ち合わせの前から、いちかは何度も浴衣の帯を気にしてしまう。
淡いいちご色の浴衣に、小さな白い花。
鏡の前で見た自分は少しだけ大人っぽく見えたけれど、莉久がどう思うかが気になって仕方ない。
約束の場所に着くと、先に待っていた莉久が振り向いた。
その瞬間、時間が止まったみたいだった。
黒に近い紺色の浴衣。
いつもより少し低く見える前髪。
夏の夜の空気まで似合ってしまうその姿に、いちかは息をのむ。
でも、莉久のほうも同じだった。
いちかを見た瞬間、ぴたりと動きが止まる。
「……かわいい」
やっと落ちた声は、少しかすれていた。
「ほんと?」
「ほんと」
それだけ言って、莉久は小さく息をつく。
「思ったよりずっとだめかも」
「え?」
「理性」
そのひと言で、いちかの頬が一気に熱くなる。