白鎖
?「どこ行ったの?!出てこいっ」

イライラしたように
私を探す女の声が聞こえる

女に見つからないよう
押し入れに入り息を殺す

見つかったらおしまいだから

見つかってしまったら
何をされるかわからないから

カタカタと震える身体を必死に押さえ付ける

その間も何かを壊し、暴れ回っている音が
絶え間なく聞こえる


?「忌々しい。...せなぁ?どこにいるの?」

久しぶりに呼ばれた自分の名前

覚えてたんだ

なんてボーッと考えていると
押し入れの襖がスッと開いた

?「みぃつけた。」

真っ赤な唇と赤黒いネイルをした女が
私を見て嘲笑う
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop