『みすとら』 小さな恋の物語

17.ボクは、大人しく・・・

満足した私は、ユキと交代しました。するとすぐに、ペガサスが待っていました。
「次ぼくね~」と言って、ペガサスは私を背中に乗せると、校庭に出ました。
「ぶわっさ! ぶわっさ! ばっさ! ばっさ! ばささ~!」と空中散歩を楽しみました。
「いやっほ~! た~のし~! (夢でも見ているのではないかしら?)」不思議な感覚に包まれました。
ケンタウロスとペガサスの順番を待っている女子は、パンダコアラを撫でていました。ただただ転がっているだけで、何の危険もなさそうなので、みんなで集まって撫でていました。ふと、端っこでじっと座っていたぬりかべが気になりました。とことこ近づいて話しかけました。
「どうしたの? 何かあったの?」
「オレ、あっち、じゃま、ここ、いる・・・」
「・・・だいじょうぶ?」と見つめながら聞いてみました。
「・・・だいじょぶ・・・」こちらをチラリと見て、目をそらしました。
「今日は、ぬりかべなの? いつもは何なの?」
「・・・ねこ、・・・かネズミ・・・」しゃべることは苦手そうでした。モジモジして答えました。
「そっか~、いつもは動き回れるのね~。今日は動けなくて残念だね~」そこに一反木綿がやって来ました。
「さいきん、日本の野球って強いんだよね~」一反木綿が言いました。
「サッカーもつよいよ、日本は・・・」ぬりかべが答えました。
「そっか~、日本ってそんなに強いんだ~」私は日本人が海外で、スポーツで活躍していることを知りませんでした。
「強くなるとみんな海外に行ってしまうんだね~」
「何年かすると、戻って来るよ~」
「また、にほんで、プレーする・・・」
「そっか~、みんな最後は、日本にいたいんだね~」その様子をじっと、ここあちゃんが見ていました。

全員が、ケンタウロスに乗って、ペガサスに乗って、遊び疲れた頃に、今月の『触れ愛怪物デー』は終わりました。

「うどんにテンプラ乗せたって、
 カレーにテンプラ乗せたって、
 美味しくな~い、ハズがない!
 大切な~のは、想像(イメージ)だ!
 心の奥から呼び覚ませ!
 そいつが一番大事だぜ!」校長先生は訳の分からない歌を歌って盛り上がっていました。いつの間にか衣装が変わっていました。髪形がピンク色のモヒカンでした。細い黒いサングラスをかけて、真っ黒い革ジャンを着ていました。どうやら歌詞の内容をロックで表現したい様子です。松柳先生は、隣でじっと動画を見ていました。
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