一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
仕事から帰れば、湊さんがいる。
サンちゃんもいる。
それだけのことが、どうしようもなく嬉しい。
夕食を終え、二人でソファに並んで座る。
「そういえば、今日、今日本交際中の方から相談を受けたんですよ」
「どんな相談?」
「プロポーズを考えているって」
「へえ」
湊さんが興味深そうに私を見る。
「まずは、お相手の女性が結婚についてどう考えているのか、こちらで確認することにしました」
「なるほど」
「もちろん、プロポーズを考えていることはお伝えしません」
「それはそうだな」
湊さんが頷く。
「もし彼女も結婚に前向きなら、あまり難しく考えなくてもいいんじゃないかってお話ししたんです」
「どんなふうに?」
「彼女が好きな場所とか、二人にとって思い出の場所とか。特別な演出をするより、その人が喜びそうな場所で、自分の言葉で気持ちを伝えればいいって」
「いいアドバイスだな」
「そうですか?」
「ああ。彩乃らしい」
そう言われて、少し照れくさくなる。
「……カウンセラーですから」
「それだけじゃないだろ」
「え?」
「彩乃は、そういうところが優しいから」
胸の奥がくすぐったくなって、私は視線を落とした。
すると、隣にいた湊さんが立ち上がった。
「湊さん?」
「ちょっと待ってて」
サンちゃんもいる。
それだけのことが、どうしようもなく嬉しい。
夕食を終え、二人でソファに並んで座る。
「そういえば、今日、今日本交際中の方から相談を受けたんですよ」
「どんな相談?」
「プロポーズを考えているって」
「へえ」
湊さんが興味深そうに私を見る。
「まずは、お相手の女性が結婚についてどう考えているのか、こちらで確認することにしました」
「なるほど」
「もちろん、プロポーズを考えていることはお伝えしません」
「それはそうだな」
湊さんが頷く。
「もし彼女も結婚に前向きなら、あまり難しく考えなくてもいいんじゃないかってお話ししたんです」
「どんなふうに?」
「彼女が好きな場所とか、二人にとって思い出の場所とか。特別な演出をするより、その人が喜びそうな場所で、自分の言葉で気持ちを伝えればいいって」
「いいアドバイスだな」
「そうですか?」
「ああ。彩乃らしい」
そう言われて、少し照れくさくなる。
「……カウンセラーですから」
「それだけじゃないだろ」
「え?」
「彩乃は、そういうところが優しいから」
胸の奥がくすぐったくなって、私は視線を落とした。
すると、隣にいた湊さんが立ち上がった。
「湊さん?」
「ちょっと待ってて」