一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
「富士山……?」
思わず目を丸くする。
富士山。
一度は登ってみたいと思うけれど、たっちゃんと一緒となると、話は別だ。
「登ってみたいけど……」
私は苦笑した。
「たっちゃん、スパルタだから」
「ははっ」
湊が楽しそうに笑う。
「でも、彩乃なら大丈夫だよ」
「そうかなあ」
「前に登ったときの様子を聞いてたら、初心者にしては全然いけるし」
「……褒めてる?」
「もちろん」
そう言って、湊が笑う。
私は少しだけ頬を膨らませた。
「でも、富士山はまだ早いと思う」
「そうか?」
「そうだよ」
「じゃあ、次はどこにするんだろうな」
湊が面白そうに言う。
「……たっちゃんに聞くのが怖い」
二人で顔を見合わせて笑った。
その向こうで、サンちゃんが小さく寝返りを打った。
頭上には、満天の星。
以前、二人で見上げたあの星空と同じように、今夜も空いっぱいに星が瞬いている。
けれど、あのときとは違う。
私はもう、この人の隣で迷わない。
これからも、きっと何度だってここへ来る。
焚き火を囲んで。 コーヒーを飲んで。 サンちゃんと一緒に星を眺めて。
そんな何気ない時間を、夫婦として重ねていく。
思わず目を丸くする。
富士山。
一度は登ってみたいと思うけれど、たっちゃんと一緒となると、話は別だ。
「登ってみたいけど……」
私は苦笑した。
「たっちゃん、スパルタだから」
「ははっ」
湊が楽しそうに笑う。
「でも、彩乃なら大丈夫だよ」
「そうかなあ」
「前に登ったときの様子を聞いてたら、初心者にしては全然いけるし」
「……褒めてる?」
「もちろん」
そう言って、湊が笑う。
私は少しだけ頬を膨らませた。
「でも、富士山はまだ早いと思う」
「そうか?」
「そうだよ」
「じゃあ、次はどこにするんだろうな」
湊が面白そうに言う。
「……たっちゃんに聞くのが怖い」
二人で顔を見合わせて笑った。
その向こうで、サンちゃんが小さく寝返りを打った。
頭上には、満天の星。
以前、二人で見上げたあの星空と同じように、今夜も空いっぱいに星が瞬いている。
けれど、あのときとは違う。
私はもう、この人の隣で迷わない。
これからも、きっと何度だってここへ来る。
焚き火を囲んで。 コーヒーを飲んで。 サンちゃんと一緒に星を眺めて。
そんな何気ない時間を、夫婦として重ねていく。