氷の君に、恋の歌を。
第七章
その日は、一日がやけに長く感じた。
授業中も、休み時間も、乃愛の頭の中にはずっと朝のやり取りが残っていた。
昨日のキスを思い出していると伝えてしまったこと。
蓮斗も同じだと言ってくれたこと。
そして最後に、またしたいと平然と言われたこと。
思い出すたび、頬が熱くなる。
放課後のチャイムが鳴ると、乃愛は小さく息をのんだ。
鞄を持つ手にまで緊張がにじむ。
「乃愛、帰るぞ」
隣から落ちてきた低い声に、心臓が大きく跳ねた。
「う、うん」
短く返事をして立ち上がる。
でも教室を出るかと思ったのに、蓮斗はその場から動かなかった。
最後のクラスメイトたちが教室を出ていく。
笑い声が遠ざかり、扉が閉まる音がして、静けさが落ちる。
ふたりきり。
その事実を意識しただけで、胸が落ち着かない。
授業中も、休み時間も、乃愛の頭の中にはずっと朝のやり取りが残っていた。
昨日のキスを思い出していると伝えてしまったこと。
蓮斗も同じだと言ってくれたこと。
そして最後に、またしたいと平然と言われたこと。
思い出すたび、頬が熱くなる。
放課後のチャイムが鳴ると、乃愛は小さく息をのんだ。
鞄を持つ手にまで緊張がにじむ。
「乃愛、帰るぞ」
隣から落ちてきた低い声に、心臓が大きく跳ねた。
「う、うん」
短く返事をして立ち上がる。
でも教室を出るかと思ったのに、蓮斗はその場から動かなかった。
最後のクラスメイトたちが教室を出ていく。
笑い声が遠ざかり、扉が閉まる音がして、静けさが落ちる。
ふたりきり。
その事実を意識しただけで、胸が落ち着かない。