氷の君に、恋の歌を。
第十章
ステージを降りた瞬間、蓮斗がまっすぐ乃愛のところへ来た。
「すごかった」
低い声。
でも、いつもよりずっと熱がこもっている。
「ほんとに……?」
「ああ」
蓮斗は少しかがんで、乃愛にしか聞こえない声で続けた。
「みんな見てたのが少し悔しいくらい、きれいだった」
その言葉に、乃愛の頬が一気に熱くなる。
「また嫉妬してるの?」
「してる」
即答に、思わず笑ってしまう。
「でも、今日は我慢する」
「どうして?」
「乃愛ががんばって、ちゃんと才能を見せた日だから」
そのひと言が、何よりうれしかった。
乃愛は胸いっぱいのまま、小さく彼の袖をつかむ。
「ねえ、蓮斗くん」
「ん?」
「次に歌うときも、隣にいてね」
蓮斗は少しだけ目をやわらげて、静かにうなずいた。
「すごかった」
低い声。
でも、いつもよりずっと熱がこもっている。
「ほんとに……?」
「ああ」
蓮斗は少しかがんで、乃愛にしか聞こえない声で続けた。
「みんな見てたのが少し悔しいくらい、きれいだった」
その言葉に、乃愛の頬が一気に熱くなる。
「また嫉妬してるの?」
「してる」
即答に、思わず笑ってしまう。
「でも、今日は我慢する」
「どうして?」
「乃愛ががんばって、ちゃんと才能を見せた日だから」
そのひと言が、何よりうれしかった。
乃愛は胸いっぱいのまま、小さく彼の袖をつかむ。
「ねえ、蓮斗くん」
「ん?」
「次に歌うときも、隣にいてね」
蓮斗は少しだけ目をやわらげて、静かにうなずいた。