氷の君に、恋の歌を。
第十二章
翌朝。
乃愛はいつもより少し早く教室に入った。
昨日のことが気になって、落ち着かなかったからだ。
ちゃんと熱は下がったかな。
無理して来ていないかな。
そんなことばかり考えてしまう。
席に着いても、隣はまだ空いたまま。
その空間を見るたびに、胸がそわそわした。
すると少しして、教室のドアが開く。
「……おはよう」
聞き慣れた低い声に、乃愛はぱっと顔を上げた。
「蓮斗くん!」
そこにいたのは、いつもの制服姿の蓮斗だった。
昨日より顔色はずっといい。
少しだけ安心して、乃愛はほっと息をつく。
「大丈夫なの?」
「だいぶ楽」
席に座りながらそう答える声は、まだ少しだけやわらかい。
完全ではないけれど、昨日より元気そうだ。
「よかった……」
乃愛が本気で安心した顔をすると、蓮斗は一瞬だけ目を細めた。
乃愛はいつもより少し早く教室に入った。
昨日のことが気になって、落ち着かなかったからだ。
ちゃんと熱は下がったかな。
無理して来ていないかな。
そんなことばかり考えてしまう。
席に着いても、隣はまだ空いたまま。
その空間を見るたびに、胸がそわそわした。
すると少しして、教室のドアが開く。
「……おはよう」
聞き慣れた低い声に、乃愛はぱっと顔を上げた。
「蓮斗くん!」
そこにいたのは、いつもの制服姿の蓮斗だった。
昨日より顔色はずっといい。
少しだけ安心して、乃愛はほっと息をつく。
「大丈夫なの?」
「だいぶ楽」
席に座りながらそう答える声は、まだ少しだけやわらかい。
完全ではないけれど、昨日より元気そうだ。
「よかった……」
乃愛が本気で安心した顔をすると、蓮斗は一瞬だけ目を細めた。