高校時代の同級生にしっかりと溺愛されていました

再会

3月中旬の金曜日の夜
新宿駅はいつも以上に込み合っていた。
人混みをかき分けながら、約束のお店に急ぐ。
雑居ビルの2階。お目当てのお店の看板が見えた。
お店専用の外部の鉄骨階段を上がり、透明のガラスドアから中を覗くが、店内は人が多くて、中は良く見えない。
ストールとトレンチコートを脱ぎ、手早く服と髪を整え、ゆっくりとドアを開ける。

「優子ちゃん、こっち!」
新宿駅西口近くのイタリアン鉄板バル「eetoko」のお店の隅のテーブルで、手を振る懐かしい顔が見える。
何年経っても変わらない懐かしい友人の顔が3人。
直美ちゃんと研くん、そして潤くん。

潤くんの顔を一瞬見て、学生時代に引き戻されたような気がした。
目が離せない。
(あー、やっぱりかっこいい。
ううん、高校時代よりもっと落ち着いて、スーツが似合って、すっごい大人の男性になってる。
あの頃より比べ物にならないぐらいかっこいい。)
それでも、視線がばれないように、動揺を隠して、まんべんなく3人に顔を向けるようにする。
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