高校時代の同級生にしっかりと溺愛されていました

初おうちデート

日曜日の午前中、潤くんが車で迎えに来るというので、ありがたく受け入れた。
家は隣駅だから遠くはないはずだけど、迷子になって迷惑をかけてもいけないから案内してもらう。

合流後、助手席の窓から外を見ていると、よく見る景色を過ぎて少し先のところに潤くんが住むマンションがあった。

「ほんとうちと近いのね!あの商店街とかよく行ってる。」
信号待ちの間、左手の商店街を指差しながら、驚いていた。
「おれも、先月知ってびっくりしたよ。」

こんな近くに同級生が、それもお付き合いをしている人が住んでいるなんて、
2人で驚いてしまった。

「いいとこだよね。私は学生時代からずっとここなの。」
「おれは東京に出てきてからずっとこの辺りだよ。
大学時代の友達に進められたんだ。
すぐにこの街が気に入って、最初は近所のもっと小さいアパートだったけど、
家で仕事もするし、どんどん手狭になって、少し前に今のマンションが出来て、すぐに引っ越したんだ。」

幹線道路から少し入った住宅街にあるマンション。
手慣れた様子で、車はすーっと地下駐車場に吸い込まれていった。
電車からよく見える高層マンションの1つだった。

「帰ってきても仕事しかしないし、あとは風呂と寝るだけ。
たまにスーパーとジムに行けたらいいかなって。
大学と公園が近くて、東京とは思えないぐらい静かだよ。」

潤くんは軽く教えてくれるが、こんな高層マンションの中に入るのははじめてで、私は目に入る物すべてが新鮮だった。
新しい道路、新しい建物群、そして、高級そうな内外装。
知らない間に、駅の近くに街ができているなんて知らなかった。

さっと敷地内にあるスーパーに寄り、手短に買い物を済ませる。
今日のランチは、私が家で作ってきたハンバーグをメインに、サラダやバゲットなどにした。

潤くんは当然だが、終始手慣れている。
私は、慣れない場所と、部屋に行くという緊張感で、無言になる。
静かに潤くんの後ろをついていき、気がつくと16階に案内された。
マンションの内廊下を進み、玄関から室内に入る。
二人だけになり、少しほっとする。

「はぁ、すごいねぇ。
なんか呼吸するの忘れてた。」

「そんなに気にすることないよ。
さ、入って。入って。」
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