俺様王子と空とキス。
―――――――パンッ
『始まりました!学年別対抗リレー!!今年はどの学年が優勝するのでしょうか!優勝したチームには得点50点獲得となります!さぁー先陣を切ったのはー…』
始まりの合図とともに一気に応援の声が飛び交っている。
一ノ瀬と春斗先輩はアンカー。
2人とも列に並びながら、だんだんと前に進んでいく光景に、私は息をのむ。
「うわぁー、3年早ぇなー…玲央!お前にかかってんだぞー!!」
浅井くんの言うように、3年生がリード中。
トラック半周分くらいの差がつけられていた。
そのまま次の人…また次の人へと、バトンは繋がれて。
それでも半周の差は全く追いつきそうにもない。
「…大丈夫、かな…」
「次だね、柚葉…!一ノ瀬くーん、頑張ってー!」
半周の差は縮まることはなく、そのまま一ノ瀬にバトンは繋がれた。
春斗先輩、やっぱりずば抜けて速いよなぁ…。
「春斗先輩、やっぱ早いね…さっすが陸上部のエース!………と思ったけど!?」
「……え、す、すごい!!」
先輩に半周の差をつけられていたのにも関わらず、一ノ瀬にバトンが繋がれた瞬間、どんどん差が縮まっていったのだ。
『おぉ!!2年生のアンカー速いです!!これは、追い付いてしま……お、追いついた!!二人は並行しています!!』
「松永くん、負けないで!!」
「一ノ瀬くん、いけぇー!!」
アナウンスと同時に、観客の黄色い声はヒートアップ。